二部制ウェディング
ゲストの顔ぶれに合わせておもてなしを変える「二部制」という選択
結婚式の準備を進める中で、多くのカップルが直面するのが「誰をどこまで招待するか」という悩みではないでしょうか。
高齢の祖父母や親戚には落ち着いた食事会を楽しんでもらいたいけれど、仲の良い友人たちとは賑やかに盛り上がりたい。
一見すると矛盾するような願いを、1日で両方叶えてしまうスタイルとして注目されているのが「二部制ウェディング」です。
文字通り、結婚式を「第一部」と「第二部」の二回に分けて行うスタイルのことを指します。
一般的には、第一部を親族中心の披露宴、第二部を友人中心のパーティーとして、同日に同じ会場で開催するケースが多く見られます。
ゲストの層に合わせて時間の使い方も演出もガラリと変えることができるため、新郎新婦にとっても、招待されるゲストにとっても、無理のない心地よい時間を過ごせるのが最大の特徴です。
親族には「安心感」を、友人には「気兼ねない楽しさ」を
最大のメリットは、それぞれのゲストに最適な「おもてなし」ができる点にあります。
例えば、第一部を親族との食事会にする場合、派手な照明や大きな音の演出は控え、美味しい料理と会話をメインにした構成にすることができます。
久しぶりに顔を合わせる親戚同士がゆっくりと旧交を温めることができ、高齢のゲストにとっても身体的な負担が少ないため、非常に喜ばれます。
「派手なことはしなくていいから、きちんと挨拶がしたい」という親御様の要望にもしっかり応えられるでしょう。
一方で、友人中心の第二部では、堅苦しい挨拶やしきたりを抜きにした、自由度の高いパーティーが可能です。
職場の上司や親族の目を気にする必要がないため、高砂(新郎新婦席)とゲストの距離が近いアットホームな空間を作ったり、ゲームや余興で思い切り盛り上がったりと、本来の自分たちらしい姿で過ごすことができます。
ターゲットを明確に分けることで、「親族には退屈、友人には物足りない」といったどっちつかずの状況を防ぎ、双方の満足度を最大限に高めることができるのです。
同日開催のタイムテーブルと衣装チェンジの楽しみ
一般的な同日開催のパターンとしては、午前中に挙式を行い、お昼頃から第一部の親族食事会をスタートさせます。
2時間ほどの食事会がお開きになった後、1〜2時間程度の中休憩(インターバル)を挟み、夕方から第二部の友人パーティーを開催するという流れがスムーズです。
この中休憩の時間が、新郎新婦にとっては貴重なリセットタイムとなります。
第一部では清楚な白無垢やクラシカルなウェディングドレスで厳かに過ごし、第二部ではトレンド感のあるカラードレスや動きやすいカジュアルなドレスに着替えるなど、イメージをガラリと変える衣装チェンジも楽しみの一つです。
ヘアメイクも、第一部はアップスタイルできっちりと、第二部はダウンスタイルでラフに、といったアレンジを加えることで、一日の中でまったく違う表情を写真に残すことができます。
また、同日開催にすることで、遠方から来てくれた親族や友人の移動負担を減らせるというメリットも。
挙式には親族と友人の両方に参列してもらい、その後のパーティーだけ分けるという構成にすれば、全員に見守られながら誓いを立てる感動も共有できます。
一日がかりの長丁場にはなりますが、幸せな時間を途切れさせることなく、濃密な一日を過ごすことができるでしょう。
費用は2倍かかる?会場費や料理プランの上手な使い分け
「二回もパーティーをするとなると、費用も2倍になってしまうのでは?」と心配される方も多いかもしれません。
しかし、工夫次第では一般的な披露宴と二次会を行う場合と変わらないか、むしろリーズナブルに抑えられることもあります。
会場使用料については、同じ会場を一日貸し切ることで割引が適用されたり、二部目の追加料金が安く設定されていたりするケースが多々あります。
会場の装花やウェルカムスペースの飾り付けなども、第一部と第二部でそのまま使い回すことができるため、装飾費の節約にもつながります。
また、料理プランを使い分けることで、予算のメリハリをつけることが可能です。
親族中心の第一部では、ご祝儀制を基本とし、一人当たり単価の高いフルコース料理とお引き出物を用意して、しっかりとした礼を尽くします。
対して、友人中心の第二部では、1万円〜1万5千円程度の会費制を採用し、料理もビュッフェスタイルや大皿料理に変更することで、ゲストの金銭的負担を減らしつつ、主催者側の持ち出し費用もコントロールできます。
大切な人たち全員に、心からの感謝を伝えたい。
そんな想いを抱くおふたりにとって、二部制ウェディングは理想を叶える賢い選択肢となるはずです。